青年会議所とは

●青年会議所の歴史

1949年、明るい豊かな社会の実現を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所(商工会議所法制定にともない青年会議所と改名)設立から、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。

共に向上し合い、社会に貢献しようという理念のもとに各地に次々と青年会議所が誕生。

1951年には全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所(日本JC)が設けられました。

現在、全国に697の青年会議所があり、約46,000人の会員が、三つの信条のもと、よりよい社会づくりをめざし、ボランティアや行政改革などの社会的課題に積極的に取り組んでいます。

さらには、国際青年会議所(JCI)のメンバーとして各国の青年会議所と連携し、世界を舞台として、さまざまな活動を展開しています。

●青年会議所の活

~子どもたちの育成~

未来を担う子どもたちの健全育成のために、各地ではさまざまな青少年事業を展開しています。学校・家庭・地域のかけはしとなるべく活動を行っています。

~スポーツ振興~

子どもから大人まで各地でいろいろなスポーツの大会を開催。スポーツが与えてくれる喜びを通じて、地域の人々の心と身体の健康促進を図っています。

~ボランティア~

子どもや障害者、留学生たちと共に自然とのふれあいキャンプなどを開き、自然から受ける感動、人種を超えた交流のすばらしさを伝えていきます。また、阪神淡路大震災の際には多くの会員がボランティアとして活動、復興に協力しました。奉仕活動は青年会議所の信条の一つでもあり、青年に与えられた責任であると考えます。

~世界の仲間との交流~

国際人としての広い視野をもち、友情を築くことで世界の平和を達成したい。各地の青年会議所では、世界各国の青年会議所と提携し、子どもたちを中心とした交換留学や交流キャンプ、さらには留学生の受け入れなどの事業を行い、国境を越えた友情の輪を広げています。

~地域特性を生かしたまちづくり~

各地の青年会議所では市民や行政の共感を得ながら、地域の特性を活かしたまちづくり運動を展開しています。自らが先頭に立ち、環境美化や地域の魅力再発見、伝統の復活など、自分たちの住む地域の活性化に若いエネルギーを燃やしています。

~対話がつくるよりよい社会~

青年会議所ではよりよい社会づくりのために、LOM・ブロック・地区・全国単位でさまざまな会議を開催。
まちづくりから行政改革、教育問題・環境問題にまで活発に議論しています。

~自己トレーニング~

さまざまな活動においてリーダーシップを発揮できるように、青年会議所では独自のプログラムを作成、常に実践的なトレーニングを行い、全会員の能力向上に努力しています。

JCIクリード、JC宣言、綱領、関東地区宣言

笛吹青年会議所の会員は、笛吹青年会議所の一員であると同時に公益社団法人日本青年会議所に所属し、また、国際青年会議所(JCI)の一員でもあります。
このJCIクリードは、JCIの定款に示されている条項のひとつで、JCマンの行動の最も基本的な理念となっています。

The Creed of Junior Chamber International
We Believe;
That faith in God gives meaning and purpose to human life;
That the brotherhood of man transcend the sovereignty of nations;
That economic justice can best be won by free men through free enterprise;
That government should be of laws rather than of men;
That earth’s great treasure lies in human personality;
And That service to humanity is the best work of life.

我々はかく信じる;
信仰は人生に意義と目的を与え
人類の同胞愛は国家の主権を超越し
正しい経済の発展は自由経済社会を通じて最もよく達成され
政治は人によって左右されず法によって運営さるべきものであり
人類の個性はこの世の至宝であり
人類への奉仕が人生最善の仕事である

JCI Mission
To provide development opportunities that empower
young people to create positive change.

 青年が積極的な革変を創造し、開拓するために
能動的な活動ができる機会を提供する。

JCI Vision:
To be the leading global network of
young active citizens.

青年の行動的市民活動を支援する
国際的なネットワークをもつ先導的機関になる。

JC宣言
日本の青年会議所は
希望をもたらす変革の起点として
輝く個性が調和する未来を描き
社会の課題を解決することで
持続可能な地域を創ることを誓う
(2020年度改定)

綱領
われわれJAYCEEは
社会的・国家的・国際的な責任を自覚し
志を同じうする者 相集い 力を合わせ
青年としての英知と勇気と情熱をもって
明るい豊かな社会を築き上げよう。

関東地区宣言
わたしたちは日本の礎として
あらゆる未来をみつめ
多様性溢れる仲間と共鳴し
新たな価値の創造により
新時代の旗手となることを誓う
(2019年度改定)

JC用語集

青年会議所では、独特の用語や単語を使用して会議を行ったり、日常会話をすることが多々あります。その用語について簡単に説明いたします。

(あ)

アカデミー
プラトンが、哲学を説いたアテネ郊外の森 の名が由来、の高等或いは高尚な学問を解くところ。学問の原点、学究的な人、一般教養をさす。

アクティブメンバー(Active Mwmber)
スリーピングメンバー の反対の意味。 全体の中の個人・個人であっての集団であることの自覚を持ち、そし て責任を果たし、社会開発と、自己開発に挑戦し、活発に行動する会員のこと。

アジェンダ(Agenda)
理事会や委員会等を運営するときの式次第のこと。

アテンダンス
例会、総会等に出席すること。

アドバイザー
パネルディスカッションなどの討議会の時に、会議を進行させるために助言を行う講師のこと。

委員会
青年会議所の中で各事業を担当するそれぞれの組織のこと。

エリア会議
国際会議所は世界の加盟NOMを地域別に4つに分けている。エリアA・B・C・Dの各地域で行われる総会のこと。エリアBの会議はアジア太平洋地域会議(ASPAC)という名で親しまれている。
エリアA アフリカ・中近東
エリアB アジア・オセアニア
エリアC 北・中・南米
エリアD ヨーロッパ

エントリー
各LOMが褒章獲得や大会誘致等々のために立候補申請すること。

オブザーバー
発言権や議決権がない会議出席者(傍聴者)または、発言や提案はできるが、投票権や議決権はない人。元はラテン語で「監視する人」と言う意味の言葉で、その意味から「観察者・観測者・立会人」という意味にもなる。

(か)

カテゴリー
本来の意味は、同一性質のものが属する部類を指すが、国際青年会議所では重点事業という意味。

業種別部会
同業種に従事する会員の集いのこと。現在40あまりの業種別部会がある。

京都会議
日本青年会議所が毎年1月に京都国会館で行う会議のこと。年度の事業計画・予算の決定・事務引き継ぎ等が行われる。

 KJ法
川喜多二郎氏によって開発された創造力開発の手法。紙切れ法とも呼ばれ、本調査に関連があるか否かの判断をしないで、ひたすら情報をカード化し、その後に、ある一定の方法でこれを組み立てて判断するという手法。

 コーディネーター
会議の際に、それまで出された意見を集約・調整し、会議を進行させる担当者のこと。

国際アカデミー(JCI Academy)
1988年以来継続して行われているJCI公認のグローバルリーダー育成トレーニングプログラムのこと。

CD(Community Development)
コミュニティ・ディベロップメントの略。社会開発のこと。

 CRA
コミュニティ・リレーション・アプローチの略。企業と地域社会の信頼関係をうちたてる方法のこと。

コロッキー
パネルディスカッションと同様の形式による会議法で、途中専門家が追加出席して意見を述べ、討論が一方的な方向へ行かないようにコントロールできる。

(さ)

サマーコンファレンス
青年会議所の主要テーマである『まちづくり』 『国際貢献』 『環境』を中心に、検討・研究する大規模なセミナーのこと。また、その検討・研究の成果を提言として発表している。1993年まで続いていた青年経済人会議を発展させた会議でもある。

三分間スピーチ
三分間で自己紹介からテーマにそったスピーチを完了させる方法。

JAYCEE
青年会議所会員個々のこと。

JC(Junior Chamber)
ジュニア・チャンバーの略。組織としての青年会議所の意。1918年以前、『若い市民 (Junior Citizens)』が最初の由来。笛吹青年会議所を笛吹JCというように称する。

JCI(Junior Chamber International)
ジュニア・チャンバー・インターナショナルの略。国際青年会議所の意。各国際青年会議所の連絡・統合・調整機関で、本部はアメリカ合衆国・ミズリー州セントルイスにある。日本青年会議所は1951年に加盟を承認された。

JCデー
日本において最初に青年会議所運動が開始された1949年9月3日を記念して、毎年9月3日をJCデーと称している。

シスターJC
国際青年会議所に加盟している国家青年会議所及び市単位、県単位又は各地青年会議所の相互間の親善と友好の為に、相互の交流を行う締結関係を結んだ青年会議所のことで、姉妹JCともいう。

シニアクラブ
青年会議所卒業生同窓会として相互の親睦を図るとともに、現役会員の活動を陰ながら援助しようという目的で1960年に設立された。青年会議所卒業生なら誰でも入会できる。

じゃがいもクラブ
ゴルフを通じJC理念の涵養を図り、現役会員とOB会員の親睦を図ることを目的に設立されている。

出向者
国際青年会議所・日本青年会議所・地区協議会・ブロック協議会で役員や委員として活動するメンバーのこと。

シンポジウム
親しい者同士がなごやかに食事をする意である。ある大きなテーマを中心に多くの報告者によって各々の立場から関連したことが講演形式によって述べられる。この特徴は、討論のないことと、あらゆる立場からテーマについて浮き彫りにされるということである。討論は行われないが、各報告に対する質問は許される。

スポンサーJC
青年会議所未設立の地域の青年有志に働きかけ、設立を指導援護する青年会議所のこと。

スリーピングメンバー
資格を持ち、活動が義務づけられているにもかかわらず、その活動及び例会・総会などにも積極的に参加しない会員のこと。

セネター制度
JC終身制度のことで、JC運動に多大なる貢献をした会員を各地の青年会議所が承認・推薦し、日本青年会議所及び国際青年会議所の承認を経てその資格-終身番号が与えられる。与えられた終身番号は、会員の死後も永久に残るという名誉ある資格である。

セミナー
大学の教育方法の一つ。講師の指導のもとに参加者が集って、討議して進める共同研究のこと。

全国会員大会
毎年秋に行われる全国会議。開催地は全国持ちまわりで行われている。日本青年会議所の委員会が数日間に渡り、会議や講演を行い、全国の青年会議所
に向けて委員会報告・情報発信を行う。また、日本青年会議所の卒業式も行われる。

総会
青年会議所の最高議決会議。総会は正会員をもって構成し、定時総会と臨時総会の2種類がある。定時総会は、毎年数回定期的に開催され、臨時総会は随時招集される。

(た)

地区協議会
日本青年会議所としての事業計画・方針などを各ブロック及び各LOMに伝達浸透させ、また一方では、各LOMの事業活動・意見などを、日本青年会議所に報告連絡する為の機関である。現在、日本には10の地区協議会がある。
【北海道地区・北海道ブロック協議会】道南エリア・道央エリア・道東エリア・道北エリア
【東北地区協議会】宮城・山形・岩手・福島・秋田・青森
【関東地区協議会】茨城・神奈川・群馬・埼玉・千葉・東京・栃木・山梨
【北陸信越地区協議会】富山・新潟・石川・福井・長野
【東海地区協議会】愛知・静岡・三重・岐阜
【近畿地区協議会】京都・兵庫・和歌山・大阪・奈良・滋賀
【中国地区協議会】山口・岡山・島根・広島・鳥取
【四国地区協議会】徳島・愛媛・香川・高知
【九州地区協議会】佐賀・大分・宮崎・熊本・福岡・長崎・鹿児島
【沖縄地区協議会】沖縄

チャーターメンバー
各地青年会議所が設立された時に入会した初代会員の呼称。

直前会頭・直前理事長
単年度制をとっているJCでは、日本青年会議所前年度会頭を直前会頭、LOMの前年度理事長を直前理事長と称している。地区・ブロックでは直前会長と呼ぶ。

(な)

NOM (National Organization Member)
ナショナル・オーガニゼーション・メンバーの略。国家青年会議所の意。例えば、日本青年会議所は、国際青年会議所の中の1NOM(国家青年会議所)。

認承証伝達式
新規に設立を承認されたJCに対し、日本JCからその認承証が正式に伝達される時の式典である。

(は)

バズセッション
討論方法である。まず皆が発言出来るような小グループに分け、ここで個人個人の意見を自由に表現させ、その意見を調整し、持ちより、全員参加の総会を開く。即ち全員に発言を許し、会議の結論に貢献させる方便として考えられた。この小グループによる話し合いの過程をバズセッションという。

パネリスト
パネルディスカッションを行う時に、各分野から出席する数名の意見発表者のこと。

パネルディスカッション
パネリストによる密度の高い座談会である。多くの者が全員討議するかわりに数名のメンバーを選んでそのメンバー間で自由に討論してもらう形式。

ブレーンストーミング
皆が集まって、あらかじめ議題を定めず、何人にも拘束されずに自由に自己の創造的アイディアを思いつくままに出していき、集団の集中的ディスカッションによって良い考えを発見・発展させようとする方法。(集団的創造開発の方法)

フィリップ66方式
バズ方式に似たもので、多人数の場合小グループ(6人)に分け、6分間という時間を定めて短時間に集中的に各グループが会議を行う方式のこと。66式討議ともいう。

ブロック協議会
日本青年会議所及び地区協議会としての事業計画・方針などを各LOMに伝達浸透させ、また一方では、各LOMの事業活動・意見などを、日本青年会議所及び地区協議会に報告連絡する為の機関である。現在、日本青年会議所には47ブロック協議会があり、主な事業としては、各ブロック会員大会がある。
【山梨ブロック協議会】上野原JC・大月JC・峡南JC・甲州JC・甲府JC・都留JC・韮崎JC・笛吹JC・富士五湖JC・南アルプスJC・山梨JC

(ま)

MD
マネージメント・ディベロップメントの略。経営開発のこと。

MIA
マネージメント・イン・アクションの略。より高き経営者像を求めてという経営開発マニュアルの主流プログラム。

まちづくり市民団体
市民が主体的に行うまちづくり運動の研究、提案、助成を行い地域の発展に寄与することを目的に設立された。

マニュアル
手引き書のことで、日本JCには組織に関するもの、運営に関するもの、事業に関するもの等多くのマニュアルを持っている。

(や)

(ら)

LD
リーダーシップ・ディベロップメントの略。指導力開発のこと。

LIA
リーダーシップ・イン・アクションの略。LDが発展拡大したものである。個人と集団の指導力を開発するプログラムで、実践指導力開発と邦訳されている。1968年のマルデルプラタ世界会議でカテゴリー(主要事業)No.1プログラムに採択された。

理事会
理事会は理事をもって構成し、総会から委任された事項、総会に提出すべき議題、総会の議決を要しない事項の執行に関することについて議決する。

例会
週ごと、月ごとなど、一定の期間を決めて行われる会合(事業)。

ロシア友好の会
民間外交に貢献することを目指し設立。ロシア研修生の受け入れ支援や訪ロミッションの派遣、北方領土返還運動支援等を行っている。

LOM(Local organization Menmber)
ローカル・オーガニゼーション・メンバーの略。国家青年会議所の中に属する各地青年会議所の意。現在、日本青年会議所の中には697LOMがある。
【山梨県内の11LOM】上野原JC・大月JC・峡南JC・甲州JC・甲府JC・都留JC・韮崎JC・笛吹JC・富士五湖JC・南アルプスJC・山梨JC

ロバート議事法
ロバート・ルールズ・オブ・オーダー。多数者の権利・少数者の権利・個人の権利・不在者の権利の4つの権利を基本的な原則として行う会議運営の方法。これは国連をはじめ、世界各国で採用され、国際青年会議所・日本青年会議所でも正式に採用されている。

(わ)

ワールドコングレス
国際青年会議所が主催し、年1回開催される世界会議のことで、国際青年会議所の事業計画・予算の決定・役員選出・褒章の授与・翌年度の開催地の決定などが行われるJCIの最高の意思決定機関(総会)。